事業ポートフォリオの再構築とは
事業(子会社含む)を戦略的に組み替え、経営資源の効率化を図ることで、企業価値の最大化を目指すこと。
定期的に自社の各事業の市場シェア・市場成長率等の外部環境や、自社の状況・強み等を確認しながら最適な事業ポートフォリオを検討・構築していくことが重要となる。
事業ポートフォリオ管理における課題
一方、多くの企業においては、自社の各事業のモニタリング(現状把握)が正確にできていない場合が多い。また、モニタリングはできていても、事業戦略が曖昧であったり、買収又は売却戦略の実行が進まない等の課題を抱えてケースも多い。
自社の事業ポートフォリオを分析した上で、自社が進むべき将来像を常に明確にし、その方針に基づいて施策を確実に推進していくことが重要となる。
事業ポートフォリオ再構築に向けて
まずは、自社の各事業の現状理解を進めることが第一歩である。収益性・成長性の期待できる事業は何で、その逆はどの事業なのか。そのうえで、より期待が高い事業へと経営資源を振り向けていく。
一方、自社にとってあまり期待ができない事業については、他社と一緒になることで力を発揮することができるかもしれない。その場合は、M&Aによって、当該事業を現金化し、その資金を成長事業に振り向けていくこともできる。昨今においては、外部環境の変化が激しく、これまでは稼ぎ頭であった事業を売却する事例も増えてきており、今一度、自社の現状理解を進めてみるのも一案である。